2007 国際交流行事のご報告(in Spain) (8月18日〜29日)=

●参加団体:  大阪府立芥川高校 和太鼓部

8月18日から29日の日程で、スペイン・カタロニア地方の 「Esdansa」に参加して参りました。

「Esdansa」はカタロニアのレスプレセスという街で開かれるダ ンスと音楽の国際的祭典、今年が25周年目の節目に当たります。
そして日本からこの行事に参加するのは、この25年目で初めてということ で、現地からは熱烈な歓迎を受けました。

今回日本から参加するのは高校生の和太鼓チームで、日本とホスト国のスペインの他に、メキシコ・グルジア・アルティガ・ブルンディ・アルゼンチン等、世界各地から多彩な顔ぶれのパフォーマーが集いました。

一行は関西国際空港から韓国で乗り継ぎマドリッドに到着、そこからバスに楽器を積み込み移動、10時間程して、フランスの真下のカタロニアに到着です。
カタロニアはスペイン国内でも独自のアイデンティティを持っており、 第一言語もカタロニア語を話し、皆カタロニアに誇りを持っており、人々はとても平和に生活を送っている印象を受けました。

レスプレセス内にある小学校が宿舎で、教室に2段ベッドを詰めた簡易部屋でしたが、現地スタッフや各国のチームと交流するにはもってこいの場所でした。
皆ここで空き時間や食事時等、仲良く交流を深めました。
シャワー室と食堂は別棟にあり、食事は小学校らしく給食スタイルで、時にはパエリアなどの伝統料理を美味しくいただきました。

スタッフや街の方々もとても親切で、「オーラ!」の挨拶で皆友達にな れます。
さらに、宿舎近くにある市民プールとインターネットスペース は、Esdansa参加者は皆無料で使用することができました。

初日に主催者側と挨拶を交わした際、25年目にして日本からの参加が 実現したことを大変喜んでくださいました。
その表れか、新聞記者等を対象にした記者会見の席で早速デモンストレーション演奏を行うことになり、各メディアにも大きく取り上げられました。

公演はEsdansaのメインステージの他に、カタロニアの各都市へ出向いての巡業公演も充実していました。
日本チームのパフォーマンスは各地で大変好評を賜り、時にはスタンディングオベーションまでいただくことができ、地元の方々と音楽で交流を深めることができました。
また、公演の前後や午前中には、各訪問都市やバルセロナ・ベサル等のカタロニアを代表する街の観光も充分に楽しめました。

最終日2日間は、数人ずつ分かれて、レスプレセスの地元家庭でショートステイを体験することもできました。
ここではカタロニア地方の家庭料理をごちそうになったり、お互いの文化の事を話し合ったり、とても密度の濃い交流が果たせました。
こちらの方々は、みなカタロニアに誇りを持たれており、その姿がとても好印象で、そういった互いの文化を持ち寄っての、この小さな村で巻き起こっている大きな国際交流はかけがえのないものだと改めて実感した次第です。

最終日のメインステージでの演奏は、日本チームのこれまでの人気が後押ししたのか、プログラムの最初の予定だった公演がこのフェスティヴァル最後の演目となりました。
皆期待に対するプレッシャーもありましたが、最後まで楽しく立派にステージでの役割をこなしました。
どの公演でもそうでしたが、終了後は観客の皆さんが皆絶賛して下さり、パフォーマー達とハグを交わしながら、その成功を讃えて下さいました。

メイン公演終了後は、宿舎に戻り、各国が自国の伝統料理を振る舞いながら最後の晩餐、そして別れを惜しむパーティが一晩中続きました。

日本は翌朝早朝レスプレセスを後にし、同日夜スペインを出国、経由地韓国で1泊して、皆元気に関西国際空港で解散しました。

どの街の人々も私たちを歓迎して下さり、いろんな国の方々がお互いの興味を持ち、友達となり、パフォーマンスを通してお互いの信頼は固い 絆となり、先に書いたように、互いの文化を持ち寄った国際交流を通しての平和実現の一歩が確実に体感できた、非常に貴重で感動的なフェス ティヴァルでありました。