= 2011 8 児童民芸大会「宜蘭國際童玩藝術節」(台湾) 参加のご報告=

 台湾北東部に位置する宜蘭(ぎーらん)市で開かれた、「宜蘭國際童玩藝術節」に参加して参りました。
宜蘭は台北市内から車で約1時間半の場所に位置し、自然豊かな町です。

 このフェスティバルは一時中断されていましたが、市民などの要望で2010年から再開し、運営には政府だけではなく地域住民や大学生が多く関わっています。
これまでに日本からは福岡県・博多おっしょい太鼓や福井農林高校など多くのチームが参加しています。

 さらにこのフェスティバルは台湾のフェスティバル12選にも選ばれ、毎年多くの家族連れで賑わいます。
会場は川の脇に位置した公演がメイン会場となります。

 公園には4、500人収容のパフォーマンスステージの他にも、プール、飲食ブース、アトラクションが併設されています。

 今回参加したのは大阪府立柴島高校の和太鼓部の皆さんです。
部としてこれまで3回の台湾公演を経験しており、顧問の先生の綿密な計画と、現地のスタッフサポートのおかげで、ほとんど問題なく10日間の滞在を終える事ができました。

 演奏は男子1名、女子20名で公演を回し、複雑なアンサンブルと愛嬌のある演技で、台湾の観客を沸かせました。
公演最終日には、台湾の太鼓集団十鼓団のメンバーとのコラボレーションを行い、一番の盛り上がりを見せました。

 台湾内外から高い評価を得るフェスティバルだけあって、運営体制も万全なものとなっていました。
宿泊先の大学寮ではタオル、シャンプーなどの必要なアメニティがほとんど支給され、パソコン、自転車、卓球台、バスケットコートなど自由に利用できます。

 台湾の大学生が中心となり、参加国が生活を行う大学寮を管理し、通訳、食事においても全く抜け目がありませんでした。
メンバーは休日や空き時間には、夜市、芸術センター、台北観光いくなど、観光も楽しみました。

 そこでお世話をしてくださったのが台湾のライオンズクラブのみなさんです。
台湾に到着時には横断幕と花、さらに「がんばろう日本」と書かれたオリジナルTシャツを作成して頂き、手厚い歓迎をしてくれました。

 ライオンズクラブには日本語が喋れる方も多く、食事会でのカラオケ大会では日本の曲をメンバーとライオンズクラブの方々が一緒になって熱唱しました。

 一カ月半近い会期のうち、今回チームは10日間という若干短めの滞在でしたが、フェスティバルに集まる国々との交流、演奏など非常に濃密な時間を過ごす事ができたと思います。
 最後に台湾の空港で、メンバーの全員が台湾に来て良かったと言っていました。

 涙を流すメンバーを多く見られ、この10日間の経験や記憶は必ず、それぞれのこれからに繋がると感じました。

                           IOVスタッフ:小泉仁敬
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